先生、嫌いです
夏休み
「いぃかー、危ないことすんなよ。あと、怪我にも気をつける事。それじゃぁ終わり!」
これから夏休みが始まるせいか、生徒たちは笑顔で帰って行く。
「佐原…!」
神崎は亜美を呼び止めた。
亜美は振り向く。
「…その…連絡、いつでもしていいから。何かあったら飛んで行くし…」
亜美は2、3回小さく頷いた。
「先生、さようなら…」
亜美は顔を上げて、神崎の目を見て言った。
亜美はすぐに顔を下げ、教室から出ていく。
神崎は帰って行く亜美の姿を眺めていた。