先生、嫌いです
「亜美!こっち」
結衣は手を振っている。
亜美はその姿を見つけ、結衣の元へ走って行く。
「ごめんね、待った?」
「ううん、大丈夫。さ、行こう」
夏休みの半ば、亜美と結衣は遊ぶ約束をしていた。
2人は片っ端から目についた店に入る。
気に入った物を買ったり、変な服を試着したり。2人は買い物を楽しんだ。
「あー疲れた」
結衣はアイスを食べながら言う。
アイスは暑さで少し溶けていた。
「私も。久々にこんなに歩いた」
亜美はクレープを食べている。
「あーぁ、私もクレープにすれば良かった」
結衣は亜美のクレープを羨ましそうに見た。
はい、と亜美は結衣にクレープを渡した。
「少し食べていいよ」
結衣はありがとう、と喜んでクレープを食べた。
「…あー!イチゴ全部無くなってる!」
ごめんね、とは言うものの結衣は笑っている。
亜美は少し怒った顔をしたが、すぐに笑った。