先生、嫌いです
俺がいるだろ
神崎は教室のドアを開いた。
「おはよう!」
教室に入ってすぐに気付いた。
亜美が来ていないことに。
昨日送ったメールの返信が無いことは気になっていたが、学校には来ると思っていた。
神崎は生徒達に始業式の段取りと、その他の連絡事項を伝えた。
話し終えるとチャイムがちょうど鳴った。
生徒達はトイレに行ったり、友達と話をしたりしている。
「田口…ちょっといいか」
神崎は手招きをした。
結衣は頷き、神崎が立っている所へ行く。