worlds of last generationシリーズ 第一部
それからお昼まで、モニター越しに授業を受け続け、私が退屈すぎて危うく寝そうになったのは言うまでもない。
寧ろ授業で眠くならない人がいるなら、私はその人を尊敬しよう。
それはもう…全力で!!

「由亜、お弁当食べよ!って…何かすっごい眠そうだけど大丈夫?」
「いや…もう無理だわ。眠そうじゃなくて本気で眠いの。午後の授業寝ちゃうかも」
そう言いながらお弁当をもって近付いてくる彩葉に、私はそう返して力なく笑ってみる。
「無理して笑わなくて良いよ。けどさ…あんた確か授業成績ヤバいんじゃなかった?このままだと就職とか不味いんじゃない?」
「聞こえな〜い」
私の前の席から勝手に椅子を借りて向かい合うように座りながら言う彩葉に、私は耳を塞ぎながら言った。

「まぁ…由亜には――だし大丈夫か…」
「え?」
そんな私を見て小さく溜め息を付くと何かを呟く。
その言葉があまり聞こえなくて、私はすぐに聞き返したが笑顔ではぐらかされた。
「何?今絶対に何か言ったでしょ!?気になるから言え〜」
そう問い詰める私を無視して、一人お弁当箱を開く彩葉。
正直…酷いと思うのは私だけだろうか?

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