worlds of last generationシリーズ 第一部
午後の授業もモニター越し。
後二時間とはいえ…やはり昼下がりの授業は強い眠気が襲う。
それでもなんとか苦境を乗り切り、後はショートホームルームを残すのみとなった。

「やっと帰れる〜」
机に顔を伏せながら、そう呟く。
「良く頑張ったね由亜」
「まぁ…由亜にしては頑張った方ね」
そう言って頭を撫でてくれる彩葉と、言い方は少しだけきついけど誉めてくれる美夜那。
「今日は一段と凄い眠気だった…」
私はそう言いながら、顔をあげる。
頭を撫でていた彩葉は、いきなりだったので手を引っ込めた。

「そう言ってる割にはまだ眠そうよ由亜」
「だってぇ…」
少しだけ笑いながら言う美夜那に、ちょっとだけふくれっつらにしてそう言う。
するとちょっと膨らませた頬を、彩葉が指で押してくる。
ちょっと痛い…
そう思いながら、顔をもとの状態に戻した。

「そんな事よりもさ、今日の放課後どうする?」
彩葉が私の頭をまた撫でながら聞いてくる。
「予定ないから適当にぶらぶらしようと思ってる」
「私は国立付属第四図書館で読書する予定よ」
「つまり二人とも暇って事ね」
そう笑いながら彩葉が言う。

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