worlds of last generationシリーズ 第一部
漆黒を纏った仮面の男――
これ以上怪しい人物はこの世界にいるだろうか…?
そんな訳で、私は肩を叩いたと思われる仮面男と対峙していた。
普通の女子ならきっと、逃げるか大声で助けを呼ぶのだろうが、生憎この男にはどちらも通用しないだろう。
いくら振り向いた時にバックステップで距離を開けていたとしても、この距離ならすぐに捕まる。
叫ぶ前に口を塞ぐくらい簡単だし、逃げたとしてもリーチの長さで捕まるのは考えるまでもない。
その時点で私に残された方法は一つ――
戦う事!!
私は相手を見据え、様子を伺う。
相手の情報が少ないため、下手に動くと状況が悪化する。
先ずは慎重に相手の出方を伺った。
暫しの静寂。
私達は対峙したまま微動だにしなかったが、ゆらりと…相手が動く。
酷く緩慢な動きで拍子抜けしたが、呆けている場合ではない。
チャンス!
そう思った私は、一気に相手との距離を詰めた。
既に私の射程圏内だったが、一撃必中を狙うべく懐まで走る。
相手の懐に体を滑り込ませ、懇親の地獄突きを繰り出す。
自慢ではないが…私は地獄突きの名手として、地元では有名なのだ。
そして何より――
私の地獄突きが避けられた事はない!!
これ以上怪しい人物はこの世界にいるだろうか…?
そんな訳で、私は肩を叩いたと思われる仮面男と対峙していた。
普通の女子ならきっと、逃げるか大声で助けを呼ぶのだろうが、生憎この男にはどちらも通用しないだろう。
いくら振り向いた時にバックステップで距離を開けていたとしても、この距離ならすぐに捕まる。
叫ぶ前に口を塞ぐくらい簡単だし、逃げたとしてもリーチの長さで捕まるのは考えるまでもない。
その時点で私に残された方法は一つ――
戦う事!!
私は相手を見据え、様子を伺う。
相手の情報が少ないため、下手に動くと状況が悪化する。
先ずは慎重に相手の出方を伺った。
暫しの静寂。
私達は対峙したまま微動だにしなかったが、ゆらりと…相手が動く。
酷く緩慢な動きで拍子抜けしたが、呆けている場合ではない。
チャンス!
そう思った私は、一気に相手との距離を詰めた。
既に私の射程圏内だったが、一撃必中を狙うべく懐まで走る。
相手の懐に体を滑り込ませ、懇親の地獄突きを繰り出す。
自慢ではないが…私は地獄突きの名手として、地元では有名なのだ。
そして何より――
私の地獄突きが避けられた事はない!!