worlds of last generationシリーズ 第一部
部屋の扉からすぐ右にある机に近付き、その左横に掛けてある鞄を机に置く。
その後、すぐ横にあるクローゼットを起動させて制服を取り出す。

クローゼットも階段と同じ原理でmicroPCを使った便利家具だ。
ただしこちらはナノマシン搭載で、デジタル画面で収納と取り出しを選択する事で、超小型圧縮機能で物凄い数の服が収納できるようになっている。
取り出す時はデジタル画面に入力すればナノマシンが取り出し、圧縮解除して渡してくれる為に手間がない。

そうして取り出した制服に着替えると、携帯を身に付け鞄を持つとまた一階へと降りる。
今度は階段の目の前にある扉に手をかけ、中へと進む。
そこはリビングとキッチンスペースで、扉を開けると部屋の中央に大きなテーブルと六つの椅子が見える。
私は手前に並ぶ三つの椅子の内、真ん中に位置する物の背持たれに鞄を立掛けるように置くと、キッチンへと向かった。

キッチンとリビングはカウンターと扉で区切られているだけなので、どちらからも様子が伺える仕組みになっている。
私は急いでキッチンの扉付近に掛っていたエプロンを着けると、キッチンの一角に備えられた培養機へと歩を進めた。
すぐに起動させて、必要な材料を必要な分量だけ取り出すと、早速調理を開始する。

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表紙・目次

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