worlds of last generationシリーズ 第一部
校門を通り、校舎まで続く桜並木を二人で歩く。
今の季節だと、まだそれほど蕾はついていない桜も、四月になると綺麗に咲き誇る。
そんな桜を視界の片隅で眺め、彼と笑い合いながら校舎を目指す。
「おっす朔!!相変わらずラブラブですなぁ」
相変わらずふざけ合いながら歩いていると、そんな声と共に自転車を漕ぐ音が聞こえてくる。
「誰がラブラブだって!?訂正しなさい鴫野」
いかにも馬鹿っぽい声の主に抗議した。
でも、それも無駄に終わる事を知ってるから…自然と溜め息を溢してしまう。
「そんなの深月と朔がに決まってんだろ?お前の鈍感さには感服するね」
笑いながら私達の隣を、速度を落として走行する。
“鈍感”
この言葉にムッとした私は戦闘体勢を取ろうとしたが、それは隣を歩く彼に遮られた。
「おい竜樹、あんまり調子に乗ってると痛い目見るぞ。こいつ今日は朝から機嫌悪いんだ」
そう言ってわざとらしく顔をしかめると、私に目をやる。
その表情はもう…私の怒りを煽るには十分な程、面白そうに笑っていたのだ。
しかし…そんな彼の表情に鴫野が気付くわけもなく
「やっべ!!深月の地獄突きだけはマジ勘弁」
そう言いながら自転車で走り去っていった。
今の季節だと、まだそれほど蕾はついていない桜も、四月になると綺麗に咲き誇る。
そんな桜を視界の片隅で眺め、彼と笑い合いながら校舎を目指す。
「おっす朔!!相変わらずラブラブですなぁ」
相変わらずふざけ合いながら歩いていると、そんな声と共に自転車を漕ぐ音が聞こえてくる。
「誰がラブラブだって!?訂正しなさい鴫野」
いかにも馬鹿っぽい声の主に抗議した。
でも、それも無駄に終わる事を知ってるから…自然と溜め息を溢してしまう。
「そんなの深月と朔がに決まってんだろ?お前の鈍感さには感服するね」
笑いながら私達の隣を、速度を落として走行する。
“鈍感”
この言葉にムッとした私は戦闘体勢を取ろうとしたが、それは隣を歩く彼に遮られた。
「おい竜樹、あんまり調子に乗ってると痛い目見るぞ。こいつ今日は朝から機嫌悪いんだ」
そう言ってわざとらしく顔をしかめると、私に目をやる。
その表情はもう…私の怒りを煽るには十分な程、面白そうに笑っていたのだ。
しかし…そんな彼の表情に鴫野が気付くわけもなく
「やっべ!!深月の地獄突きだけはマジ勘弁」
そう言いながら自転車で走り去っていった。