worlds of last generationシリーズ 第一部
「はよ〜朔、深月。お前ら今日も一緒に登校してたんだって?飽きねぇな」
教室に入るなりそう声を掛けてきた人物は、見なくても誰なのか分かるくらい私の生活に馴染みの奴で、きっと人の良さそうな笑みを浮かべて此方を見ているのだろうと、想像させるくらいの声色だった。
「おはよう仲戸。飽きる飽きないじゃなくて、会っちゃうんだからしょうがなくない?」
嫌だからって学校サボるわけには行かないしね。
そう続ける私に何故か苦笑いの仲戸。
私は意味が分からなくて首を傾げた。
「おはよ〜由亜、小手川君。相変わらず“ふざけあい”ながら登校してたんだって?」
背後からの衝撃と共に聞こえる、明るく凛とした声に苦笑しながら
“そう言えば彼の名字は小手川って言うんだったな”
何て今更思い出す自分にちょっと呆れる。
「おはよ、彩葉までそんな事言わないでよ…」
そう返す声も、心なしか少し何時もより低くなっている気がした。
「…どうしたの由亜?元気無いけど、何かあった?」
私に抱きついていた彩葉は、私から離れると顔を覗きながらそう言う。
視界に映る彼女の顔は、心配そうにこちらを見つめていた。
「大丈夫だよ。ちょっと疲れちゃっただけだから、心配してくれてありがとう」
そう言って笑って見せて、まだ心配そうに見つめる彩葉を置いて自分の席へ向かう。
鞄を机の横に掛けて、制服の胸ポケットから“デジタルファンタズム”と呼ばれるmicroPCを取り出し起動する。
教室に入るなりそう声を掛けてきた人物は、見なくても誰なのか分かるくらい私の生活に馴染みの奴で、きっと人の良さそうな笑みを浮かべて此方を見ているのだろうと、想像させるくらいの声色だった。
「おはよう仲戸。飽きる飽きないじゃなくて、会っちゃうんだからしょうがなくない?」
嫌だからって学校サボるわけには行かないしね。
そう続ける私に何故か苦笑いの仲戸。
私は意味が分からなくて首を傾げた。
「おはよ〜由亜、小手川君。相変わらず“ふざけあい”ながら登校してたんだって?」
背後からの衝撃と共に聞こえる、明るく凛とした声に苦笑しながら
“そう言えば彼の名字は小手川って言うんだったな”
何て今更思い出す自分にちょっと呆れる。
「おはよ、彩葉までそんな事言わないでよ…」
そう返す声も、心なしか少し何時もより低くなっている気がした。
「…どうしたの由亜?元気無いけど、何かあった?」
私に抱きついていた彩葉は、私から離れると顔を覗きながらそう言う。
視界に映る彼女の顔は、心配そうにこちらを見つめていた。
「大丈夫だよ。ちょっと疲れちゃっただけだから、心配してくれてありがとう」
そう言って笑って見せて、まだ心配そうに見つめる彩葉を置いて自分の席へ向かう。
鞄を机の横に掛けて、制服の胸ポケットから“デジタルファンタズム”と呼ばれるmicroPCを取り出し起動する。