worlds of last generationシリーズ 第一部

あの人は確か――

そう考え始めた時には、風景が一変していた。
森の中だという事のみを抜かして全く違う。
空は青いし、回りには見慣れた人達がいた。

エリア番号M-4071
私は漸く授業に戻れたみたいで、安堵の溜め息を吐く。

「よーし、全員揃ったな。ではこれから授業を始める。まずは組別対抗戦だ。」
体育教師の言葉か合図となり、各々の目線に合わせてデジタル画面が出現する。

「各組六チームに別れ、チーム事に決められた武器や戦闘方法で戦ってもらう。それ以外の方法で戦った場合は失格。ただし、チームメイトがルールを破った場合、連帯責任でその者の所属するチーム全員を失格とする。以上、何か質問は？」
教師はそう問掛けるが、誰も口を開かない。
もうすでに戦闘体勢に入っている人もいるくらいだ。
そんなルール、聞かなくても十分承知している。

「質問がない様なので授業を始める。各クラス、十分以内にチーム分けをして、Ａ〜Ｆチームの編成を此方に転送しなさい」
そう言われると同時に、生徒達は一斉に動き出す。

三クラス合同の体育のために、クラス事に三つに別れて話し合いをする。
十分と言う時間で全てを決める為、全員真剣に意見を出し合ってまとめていた。