桃色の初恋〈下〉
それから時が経ち______
「紗季?お腹どう~??」
『どうもしないよ~順調♪』
私は毎日紗智と電話をしていた。
週に一回、近くの喫茶店で
色々相談ごとも聞いてもらった。
実は紗智、この家のすぐ近くに
住んでいた。
だから、紗智が仕事のバイトの日は
私が代わりに紗智の子供、海翔君の
面倒も見たりしていた。
「もう8ヶ月でしょ?
辛くなってきたよね」
『大丈夫。私、昔から不幸なことばっか
だったから耐えるの慣れてるし』