俺を闇から救ったのは、 彼女でした
玄関のドアを開けると、 制服姿の佐倉井(!?)がいた。 「佐倉井?」 「平林くんって、ほんとに、私の事、 知らなかったんだね。 めっちゃ、ショックだよ(泣)」 「………ごめん。」 「別に、 良いんだけどね。今日、 バレンタインでしょ。 だから、ハイこれ。」 「有り難う。」 可愛くラッピングされた、 チョコを受け取った。 「私こそ、 受け取ってくれて、有り難う。」 「なぁ、佐倉井。 これって、手作り?」 「そうだけど…平林くん… 手作りって…ダメだった?」 「俺、手作りのチョコ貰うの初めてだから、めっちゃ、嬉しいよ。佐倉井、有り難うな。」