俺を闇から救ったのは、 彼女でした
「約束したじゃん、行くって。 俺、約束は守るよ。」 「だって、平林くん… 学校に来ないでしょ?」 「佐倉井と一緒なら、 学校行くのも良いかもな。」 「えっ??? 平林くん、何か言った???」 俺の独り言は、佐倉井には、 聞こえてないようだ。 「それにしても、今日の佐倉井、 可愛いな。俺の為に、お洒落してくれた?」 白のワンピース姿の佐倉井が、 顔を真っ赤にして、頷いた。 「さっ、行くぞ」 ちょこっと乱暴に佐倉井の手を繋ぐと、 歩き出した。