♥恋する生徒会♥ ~with friends~
「早く。」
「しょうがないなぁ」
歩は、どうしても
健斗にこれ以上
泣き顔を見られたくなかった。
「急ぐから
しっかり、つかまっといてよ」
「分かった。」
「おま、なんか背中冷たいんだけど?」
歩の涙が健斗の背中を伝う
「うるさいなっ」
「おまえは、素直じゃないな」
「・・・・宇野君だからだよ。」
「は?」
「宇野君だから
素直になれないの。」
「・・・なんで?」
「そんなの、知らないよ」
2人はやっとのことで
診療所についた
小さな島とは言え
歩を背負った健斗の足は
そんなに早くは走れなかった