♥恋する生徒会♥ ~with friends~



しばらくして帰ってきた雪奈に

「「アイツ絶対好きだー!!」」

物陰からことの運びを伺っていた
全員が声をそろえた。


「…はぁ?」

訳が分からないといった様子で
方をすくめる雪奈。


「ふーん、こういうのがタイプか
やっぱり変わったやつだな。」
指を指して健斗が笑う。


「あたしなんて、
なんか用?って言われたんだよ」

歩はショックから
立ち直れない様子である。


「…ほんっとに、
まともなのにモテないね」

鈴香は気の毒そうに笑う。


「ーっ
意味分んない!」

そこまで聞いて、雪奈は声を上げた。


「だって、他人に興味を示さないアイツが
自分から話しかけてきたんだよ?」


「おめでとう!」


みんなに称えられる雪奈。



こうして、新道一の調査は終了した。



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