♥恋する生徒会♥ ~with friends~
10分ほど歩くと、民宿に到着した。
古ぼけた日本家屋の正面には
堂々と「民宿カトウ」と刻まれている。
「ここだよ。」
中に入ると1人の少年が
せわしなく廊下を駆け回り、
床を雑巾で拭いている。
「拓海(たくみ)、おつかれ」
「おぅ!海香!お帰りっ」
拓海と呼ばれた少年は
軽く右手を挙げた。
「みんなーっ集合!!」
拓海が叫ぶと、
勇希たちと同じような年頃の
3人の男女が登場した
「学(がく)と、茜(あかね)と、
瑠璃(るり)だよ。
みんなタメね」
5人はもう一度、
自己紹介をしなおした。