桃色の1ページ
思い出と真実
「ちょっとお〜。
ゆめってば何ニヤけてんの〜?」
「えっ?
べ.別に、ニヤけてないけど?」
「いや、絶対なんかあるっ!
さては、彼氏か〜?」
「そ.そ.そんなんじゃ、ないってば」
学校で交わす由奈との会話。
「ゆめ、おはよ」
「あ、樹おはよぉー」
実は、あの後。
めでたくカレカノになったあたしたち。
本当は、小学生の時から両想いだったことが発覚したり。
樹が転入してきた高校が、あたしの通う高校だったり。
付き合ってることが由奈にバレたり。
いろいろありすぎて、数え切れない。
ただ1つ。
ずっと知りたかった真実は、わりと単純なことだったりした。
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