桃色の1ページ
秘密の隠れ家
その日の帰り。
普段はバスを使ってるんだけど。
あまりにも桜が綺麗だったから歩くことにした。
「ふーっ♪」
軽く息を吐いて、ルンルン気分のあたし。
「待ってぇー」
「きゃははっ」
運悪く、赤信号に引っかかった時。
まだ幼い子どもたちが、笑顔で追いかけっこをしてるのが目に入った。
「あ‥、この場所」
ふと、目の前に現れたもの。
ひらひらと舞う桜の花びらに、美しく囲まれた公園。
ここは、昔。
あたしがまだ、小学2年生だった頃。
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