平々凡々なストーカーです。
日留宮は俺と同じクラスの女子。

ここの高校の制服が似合う希少価値の高い女だ。

すらりと背が高くて普通の男の背はゆうに越す。しかしスタイルはいい。

艶ある黒髪を肩まで垂らした整った小さな顔立ちは校内でダントツだし、無表情無口はその筋の男子生徒に人気爆発。

休日東京などにいけば必ずといってイイほどどこかのプロダクションからスカウトされるらしい。

それほど綺麗な女子。

おまけに成績優秀、運動もできて完璧人間。

唯一の欠点は彼氏くらいか。この背の高さと正反対の男と付き合っている。

うん、俺の友達影口(かげぐち)だけどな。

いっては難だがお似合いとはいえない。影口は1年生からこの野球強豪校のエースだが極端に背が低い。150くらいだろうか。

カップルと知らない人がみたら年の離れた兄弟に見える。

それを言われるたびに影口は俺に泣きついてくるのを思い出した。

それを気にして影口は最近牛乳をよく飲む。日留宮に内緒らしいが。

んん、話がずれたな。

ようは俺今もしかしたら見られたくない行動を校内一美人の日留宮に見られたって事。

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