平々凡々なストーカーです。









「ああぁーりょーいちーさーん」

教室に戻ると影口が俺の名前を叫びながら突進してきた。

149センチのこいつに突進されると188センチの俺のみぞおちにちょうど当たるからつらい。

「名前をのばすな。なんだ影口」

チラ、と周りを見て人を確認。
昼休みが終るからほとんど集まっている。

日留宮もいた。

「次の授業古典だろおー」

「・・・・そうだな」

「宿題見せて!!」

「誰がみせるかあああ!」

おもっいっきり影口を吹飛ばした。尻餅をついてとたんに顔を歪める。

「ひど!俺部活忙しくてやってないんだよぉ」

「夜島はどうした!」

前方のコーヒー牛乳をのどかに飲んでいる夜島(ヤシマ)を睨む。

軽く夜島は小ばかにしたように笑い

「俺は影には宿題を見せないようにしているんだ。勉学を疎かにしているようじゃ進級できないからな」

淡々と答えた。

影口は自身の古典のノートを取り出して準備万端。

夜島は夜島で俺の机をあさりノートをとりだしていた。

「おおーちゃんとやってある」

「本当だ。俺問5と7わかんねーんだ。写させてくれ」

2人して俺の完璧なノートを写していた。
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