【企】秘密なキミ
それからあたしは図書室へ行くたび
彼と会った。
彼は男のくせに
花言葉が大好きだと言っていた。
ある日彼に族の名前を
考えてることを伝えると
彼は
『鷺草(サギクサ)がいいんじゃないかな?』
と言った。
その花言葉を聞いた
瞬間あたしは惹かれ
族の名前は『草』を抜いた
『鷺(サギ)』となった。
『鳥の方に間違えられないかなぁ』
と言ったら
彼は
『自分たちだけ知ってればいいんじゃん。』
と言ってくれた。
でもなんか物足りない気がしたので、
『じゃああたし鷺草の刺青する。』
と言ったとき彼は笑顔で
『いいんじゃない?』
と言ってくれた。