【企】秘密なキミ
この時彼はあたしの
憧れの人で
好きな人になっていた。
もう族の名前も決まったので
行くこともなくなってしまった
図書室――…
彼の姿だけでも見たくて
毎日図書室の前を通った。
だけど総長のあたしが
あんな真面目な人を好きになった
なんて言えず、
日にちだけが刻々と過ぎていった。
そしてついに鷺は
東北トップまで昇りつめた。
でもそれは彼のいる世界と
別の世界だということを痛感させられた。