【企】秘密なキミ
だけど東北のトップとなれば有名らしく
あたしが出ていっただけで
その集団は逃げて行ってしまった。
だけどそれではあたしの気が治まらず
集団の1人を捕まえて殴りかかった。
彼よりもぼこぼこにしてやろう
立ち上がれなくしてやろう
あたしの暴行は止まらなかった。
だけどそれを止めたのは
あたしの仲間ではなく
彼だった――…
その時の彼は気まずそうに…
悲しい顔をしていた。
笑顔じゃない。
あのいつでも真っ直ぐ前を向いてる
強い目じゃない。
弱々しく下を向いていた。