モノクロ
第7章:すれ違いの日々
あの日から、九条さんからの連絡はあまり来なかった。
学校の勉強が忙しいみたいで、あたしも迷惑かけたくないから、なるべく電話を控えた。
あたしもあたしで、冬休みの後半は課題とバイトで忙しくて…。
なんでこういう時に限って、不思議とシフトがバラバラなんだろ。
あたしは毎日ため息ばかりだ。
九条さんに会いたくて、会いたくて…仕方がないのに、電話を出来ない自分がいた。