モノクロ
「涼子…もう少し俺のこと信用しろ。」
「…うん。」
よしよしと頭をなでてくれる九条さんの腕の中が、すごく心地よかった。
「今日はもう寝ようか?」
あたし達は二人でベッドに入った。
「九条さん…どこにも行かないで?」
あたしは九条さんのTシャツを掴んで言った。
一人は嫌だ…怖い。
だから九条さんにそばにいて欲しい。
「…俺はどこにも行かないから、心配しないで寝なっ。」
あたしはその言葉を聞き、目を閉じた。