モノクロ
第5章:愛のしるし
チュン チュン
窓の外から、雀のさえずりが聞こえてくる。
もう朝なのかな?
「ふあー。」
あたしはあくびをして横を見ると、九条さんの姿があった。
「九条さんいた。」
九条さん…まだ寝てる。なんだか九条さんの寝顔可愛いなぁ。
あたしは九条さんの頬にそっとキスをした。
するとあたしは、急に抱きしめられた。
「ん…涼子。」
九条さんがちょっぴりかすれた甘い声であたしの名前を呼ぶ。
「起きてたんですか?」
「ん。」
九条さんは、意地悪い笑顔を向ける。
「もーっ。」
あたしは口を膨らまして言うと、九条さんはふふっと笑った。