モノクロ
「九条さんは、何をお願いしましたか?」
駐車場へ向かう中、九条さんに聞いてみた。
「…ん~、涼子がずっと好きでいてくれますように、かな。」
真顔で言う九条さんの姿に、あたしはドキドキした。
バカだな…九条さんは。
あたしが九条さんを嫌いになるなんてありえないのに。
「お願いしなくても、あたしはずっと九条さんを好きですよ?」
「ったく…かわいすぎ。」
九条さんはそう言って、あたしの髪をなでた。