モノクロ
第2章:恋の予感
最近のあたしは、不思議と九条さんのことばかり考えていた。
…これって好きってことなのかな?
でもあの日以来、九条さんとあたしは、シフトが一緒になることはなかった。
「ね…涼子、最近ご機嫌だよねぇ。何かいいことあった?」
お昼休み、一緒にお弁当を食べていた友達の優衣(ユイ)が聞いてきた。
「えっ?そんなことないよ。」
「えーっ!絶対嘘!うちらに隠し事はなしだよ…ねぇ遥菜(ハルナ)?」
「そうだよ~!」
優衣の隣に座っていた遥菜が、パンパンに口を膨らました。