モノクロ
【-涼子side-】
「涼子?」
レジに並ぼうとすると、誰かに呼び止められた。
振り返ると、そこには幼なじみの幸弥(ユキヤ)の姿が。
幸弥は小さい頃から隣に住んでいて、唯一まともに話せる男の子なんだ。
「幸弥!どうしたの?」
「俺は部活の帰りで、おふくろに買い物頼まれてさ。」
「ふーん。」
幸弥でも手伝いとか、そういうことするんだ。
「涼子こそ…てか誰だよこの人!」
そう言って幸弥は九条さんに睨みをきかせる。