モノクロ

【-涼子side-】

「涼子?」

レジに並ぼうとすると、誰かに呼び止められた。



振り返ると、そこには幼なじみの幸弥(ユキヤ)の姿が。

幸弥は小さい頃から隣に住んでいて、唯一まともに話せる男の子なんだ。


「幸弥!どうしたの?」

「俺は部活の帰りで、おふくろに買い物頼まれてさ。」


「ふーん。」

幸弥でも手伝いとか、そういうことするんだ。




「涼子こそ…てか誰だよこの人!」

そう言って幸弥は九条さんに睨みをきかせる。





< 91 / 167 >

この作品をシェア

pagetop