モノクロ
あたしがソファーに座っていると、お風呂から出てきた九条さんが隣に座ってきた。
「涼子、怒ってる?」
「別に怒ってないです。」
あたしたちは目が合うと吹き出した。
「涼子、キスしよっか?」
「…はい。」
あたしは目をつむった。
「…んっ。」
キスをしながら、九条さんはあたしを強く抱きしめる。
「んんっ。」
…ん、てか舌?
ううぅ…九条さんっ!
あたしは九条さんの背中を叩いて必死に抵抗した。
恥ずかしさと、苦しさで、目に涙がにじむ。