機動装甲Ⅳ
懲罰房から美しい歌声が聞こえる。
コスモノア級汎用機動母艦グリフォン内。
一週間の謹慎処分を終えた白金茜を迎えに来た俺が耳にしたのは、ラジオから流れる歌だった。
「宗方艦長が砕けた人でね…一週間もこんな狭い部屋に閉じ込められては退屈だろうからって、ラジオを差し入れてくれたの」
部分おさげの髪を揺らして茜が微笑む。
全く。
懲罰の意味を履き違えてはいないだろうか。
それはともかく。
「聞き覚えのある曲だな」
俺が独房の扉を開けるなり。
「何言ってるの!シェリン・コスミティアの『SONGS』じゃない!」
信じられないといった表情で茜がまくし立てた。
コスモノア級汎用機動母艦グリフォン内。
一週間の謹慎処分を終えた白金茜を迎えに来た俺が耳にしたのは、ラジオから流れる歌だった。
「宗方艦長が砕けた人でね…一週間もこんな狭い部屋に閉じ込められては退屈だろうからって、ラジオを差し入れてくれたの」
部分おさげの髪を揺らして茜が微笑む。
全く。
懲罰の意味を履き違えてはいないだろうか。
それはともかく。
「聞き覚えのある曲だな」
俺が独房の扉を開けるなり。
「何言ってるの!シェリン・コスミティアの『SONGS』じゃない!」
信じられないといった表情で茜がまくし立てた。