OL社内規程
「浮気?誰がですか?」

綾花さんの相談は、ダンナの浮気のことだった。



「会社でですか?ありえませんよ。」



もし、そうだとしてもどうして私なんかに相談しに来るわけ?


・・・・


もしかして・・・


私が疑われてる?


・・・・・


しばし沈黙が流れ・・・



「あなたに相談できる立場じゃないのは分かってるけど・・・。」


綾花さんは思い切ったように、


「あなたしか頼る人いないのよ。」


と言った。



人の恋路を邪魔した女が、今や自分のダンナのことで私に相談か・・・。


本と都合のいいこと。


仕返ししてやりたい・・・


そう思う。


社内に知れることがなければ・・・


私達はあのまま・・・・


今ごろは、結婚して幸せになってたかも・・・


いいえ。



違う・・・・


結局、別れてた。


そう、彼を守ったつもりでも実のところは、自分自身を守ったんだ。


いつか傷つくことを恐れて・・・
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