続〃ねこ笛日記
新しい場所…
とっても、いいところ…


お日様の光りが、いっぱい当たっている…


そこには、大きな木がたくさん植わっている…


こんもりとしていて、寒い北風を防いでくれそう…


そんな、こんもりとした木々の中に…


ぽっかりと、まるく開けた土地…


そこに、母さんが小屋を造ってくれた…


三階建ての小さな小屋なの。木々の間に立っている。

小屋の足はしっかりと…
木にくくりつけられてね。

一階は、雨宿り用。二階は 私達の寝るところ。三階は エサを食べるところ…


なぜこうなったのかって… それはね、タヌキさんが、私達をやつけに来るからよ…

シロ母さんも、人間の母さんも、このタヌキ達には手を焼いていた…


だってね、かたっぱしから 生まれた子猫を食べるから…

今までに、いったい何匹食べて、いたのやら…


そんな、恐ろしいことが、今までにあったのよ…


そんな中で、私達が今まで生きていたのは、人間の母さんが、山の下にタヌキ用のエサをまいていてくれたからなの…


だから、私達はタヌキのエサに、ならなくてすんだのね…


新しい場所にも、きっとやってくる、私達の後をつけて来ると思ったの…


高い所には、登れないタヌキだから、高い小屋を造ってくれたのよ…


でもね、夜になると、
やっぱり、タヌキはやってきて、必死で上がろうと、 していた…


そんなこともあろうかと〃 母さんは小屋の一番下の所には、分厚いビニールを張り付けていた…


だから、登れなかったみたい。ツルツル滑ってね…


だから、タヌキは思い切り、いやきちしていた…


そのビニールを噛んで、ボロボロにしていくの…


怖かったわ…


そんな時はね、私達は三階へジャンプして、逃げているの…


まさかの時には、三階からジャンプして、隣りの木に移れるからね…


猫とタヌキの知恵比べは
これからも、
ずっと、あるんだもん…


終わりなき、戦いにゃあん!
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