続〃ねこ笛日記
ツリーハウス
新しい家の台地には…
大きな椿の木があったのよ。

ちょうどいい具合に3本の太い枝が伸びていて…


母さんは、その木の間にね、板のテ-ブルを乗せた-

ツリ-ハウスみたい…
そして、その上にビニールをかぶせた箱を二つ、くくりつけました…


これで雨が降っても大丈夫…
あいてる場所に、水入れとエサ入れを置いてくれた…

この家のある所は…
下からは1、5メ-トルも高いから、タヌキさんは来ない…

ぜったい、大丈夫…
だから、安心して眠れるわ!

でもね…
今夜は嬉しくて、眠れないと思う…


初めてのツリ-ハウス… だからね…


それから、この頃ではね… 私達も大きくなっていて…

勝手に遠くへ行くように、なっていた…


だから、エサを持ってきた母さんは困ってしまう…


困った母さんは、笛を鳴らすことにした…


みんなを呼ぶために、笛を鳴らした。


笛といっても、バ-ドコ-ルといって、バ-ドウオッチング用のもの…


その笛を母さんが鳴らした。
「キュッ、キュッ、キュッ」って、鳴いた…


山のあちら、こちらと… 散らばっていた私達が、集まって来るのよ…


シロ母さんでしょ…
タロウちゃん、クロちゃん、ナカンちゃん、ナナミの私、それから遊びに来る…

よその猫、みんなでエサを食べるにゃあん!


食べ終わると、散歩する… 母さんもいっしょにね。


その散歩は、ほんとうに 楽しかった…


母さんの後ろに続いて… 歩くのよ!


母さんと猫の…
行列にゃ~あん~
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