続〃ねこ笛日記
「母さん、泣かないで…
もしもよ、死んでしまっ たと、したらね。
タロウ兄ちゃんは… 喜んでいるわ 」


「もうね、苦しいことも無 いし。いじめられること も無いし…」


「暑くも、寒くもないし、 雨に打たれることも ないから…」


母さんは言い続けていた。 「なむあみだぶ!
なむあみだぶ…」と-

ほんとうに、死んでしまったと思っている…


そうじゃないのよ!
タロウ兄ちゃんは…
生きてるわ!きっとね〃


私には、わかっているわ… オス猫は、自分の縄張りを守るために、戦うにゃん…

自分が、一番強いことを 知らせるためにね…


そうじゃないと、私達が、 知らない猫に、いじめられ るのよ!

だから、オス猫に生まれたら、そうすることが…
決まっているの。


男に生まれたら、大変〃
人間のお父さんと同じ…
家族を守らないといけないのよ…


そう、私達はシロ母さんの家族なの、でも猫のことだから、一族っていうのかなあ…


まあ、そんなところ…
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