続〃ねこ笛日記
師走の寒い夜。
私は痛い足に、ゴムのチュ-ブを巻いていた…


突然、動くことが出来ない位、足が痛くなったのだ。

それは、今日の朝のことだった。トイレに行くのも、 大変だった。


辛くて、泣きそうになりながら、トイレに行き用を足した。


その後は、ずっと上を向いて寝ていたのですが…


そうもしておれません!

山の猫達が、待っているの
ですから、気がきではありません!


私は、どうしたら行くことが出来るのだろうと…
考えていました。


まず、痛み止めの薬を飲むことにしました…


すると、痛みは少しは楽に なりました。


そして、又しばらく考えていましたら…


タンスの引き出しの隅に、 しまっていた、ゴムのチュ-ブのことを思い出した。

ずっと前にも、こんなことがありましたから、買って置いたのですが…


それが、役に立つのは…
ほんとうは嬉しくありませんでしたが、しかたありません…


その方法しかないと、 思いました…


だから、さっそくタンスの引き出しから出し、足の付け根から、グルグルと…


巻いて、締め付けてみました。すると、どうでしょう。

痛みが無くなりました…


でも、それは立っている時だけのことでした…


座ると、ビリバリッ引き裂かれるような痛みがありました…


だから、出来るだけ立ったままでいようと思いました…


私は、そんな姿になっても、猫達のところへ行きたい …

そういう気持でいっぱいでした…


次に考えたことは…
杖のことでした。


掴まることが出来る杖でないと、役にはたちません…

しばらく考えていましたら、又いい方法を思いつき…

ベランダに目をこらしていました…
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