続〃ねこ笛日記
そう!
ベランダにある物干し竿… 短いものを杖にしてはと~

私が、少々しがみついても びくともしないだろうと…

さっそく、手にして掴まりました。大丈夫?


そろりと、痛い方の足を前に、進めてみました…


もちろん、杖の竿に両腕でしがみついてはいましたが、倒れそうになりながら…

どうにか、歩くことが出来るようになりました…


エサの入った袋は、竿にくくりつけました。


そして、そろりそろりと、 歩いてシロちゃんが待つ松の木の下へと向かいました。

いつもなら、山の麓へは〃 三分で行けるものが


二十分もかかり、どうかなってしまわないかと…


恐ろしい気持になりましたが、猫達が待っているんです。どうにかして行かなくてはと、夢中で歩きました。


やっと、たどり着いたんです!


山の麓の草むらに…
シロちゃんが、ちょこんと座って待っていてくれたんです。


嬉しかった!
会いたかったんです~!


私は足の痛いことも、忘れて声をかけていました。


「シロちゃん!
元気にしてたかぁ~!
お母さんやよ~ 」


私の姿が、いつもと違うので、びっくりしています…

いつものように、私の側に来て、からだを擦り寄せてはくれません…


私が大変なことに、なったことがわかったのでしょう。

心配そうに、私の目を見つめていました…


「シロちゃん!
今日はここで食べるのよ 母さんは足が痛くてね、 あの岩は登れないからね

食べ残したら、あかんよ !

タヌキさんがやってくる からね。

残ったら、持って帰る からね!」


私の言うことが、わかったのでしょうか?


残さず、エサを全部たいらげてしまいました…
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