続〃ねこ笛日記
〃ママはここよ!
早く出ておいで〃


私にはシロちゃんが、そう言っているように聞こえます。


そんな母猫の呼ぶ声に…
手探りするように母猫のところへ来るのですから、 たいしたものです…


『こんなに、広い山
なのにねえ!』


今日も私はいつもの場所に やってきました。


『シロちゃん〃
母さん来たよ!
出ておいで〃』


声をかけたら、飛んできた。雨に打たれ、ずぶ濡れです…


私はすぐに傘を広げてさしてやりました。
雨の日はいつも…
こんな具合なのだが、私はいつもずぶ濡れになる…


『そりゃ、そうでしょ!
私は雨があたっても
大丈夫だが、シロちゃん が、風邪を引くかも しれへんし…』


私は甘いと、思います!
でも、これは性分ですから、直りませんわ…


それに、これから子猫たちが大きくなって、シロちゃんと同じエサを食べるようになったら…


そんな心配が頭をもたげ、 考えてしまいました…


『こうしてシロちゃんに会 えたんやけど…
一安心ちゅうわけにも いかへん〃
次から次へと、悩みが増 えて!』


こうして山へと来るようになって、一安心も束の間だった…
楽しいことや、嬉しいことばかりではないんですわ…

独りよがりかも、わかりませんが、小さい命を守ることは、簡単ではありません…

いろんな悩みが起きてきて、嫌にはなりませんが、 悲しくて、胸が痛むこともあるん…


『もう、嫌だ…
こんな悲しいことが、 繰り返しあるなんて… 早く家を見つけて…
猫たちを連れて、住む ことができたら… ええのにねえ… 』


そう!猫屋敷をね…
いつも、叫んでいますわ!

マイハ-トがブレイク してしまう、ちゅうこと… でんにゃ〃


『シロちゃん!
食べたらす穴へ帰りよ。 寄り道したらあかんよ』

雨の日、シロちゃんに、 そう言って山を降りた…
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