青碧の魔術師(黄昏の神々)
『考え事をしているのか、笑ったかと思うと、沈んだり、急に顔を赤らめて俯いたり……』

シュリは、とにかく表情のコロコロと変わる少女なのだ、と、言う印象をイシスに受けた。


『感情が理解出来ない自分とは正反対だな』


イシスと言う少女は、自身が持つ黄金の髪の様な輝きを、その身に纏いし少女だと、シュリは感じていた。


『黄金を纏いし汚れなき少女か……』


今だ彼の心に刻み付けられている淡い思い。

忘れた振りをして、実はまだ引きずっている、セレナへの淡い思い。

そして、出会ってしまった。

セレナの生まれ変わりである黄金の乙女。

彼の愛した乙女と、寸分変わらずシュリの前に現れた少女。

シュリはこの先、この少女をどう扱って行くのだろう。

彼女との出会いが、彼に再び何を与えるのか。









すべては、神のみぞ知る




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