青碧の魔術師(黄昏の神々)
『シュリが、私だけのシュリになる……。それが、一時の事だったとしても…………うれしい……』
イシスの頬が自然と緩み、笑みがこぼれる。
柔らかな聖女の微笑み。
そんな彼女の微笑を見て、シュリがイシスの頭を、わざとクシャクシャと撫でた。
「きゃっ!! 子供扱いはしないで……。私、今日で18歳に成りました。もう、大人の仲間入りです。子供では、ありません」
イシスの意外な反応に、シュリは少し驚いたが、それをおくびにも見せず、イシスの頭から、手を降ろした。
実のところ、彼の《頭を撫でる》といった行動は自分をごまかす為の行動だった。
だが、シュリは自分のその行動の意味すら、理解していなかった。
イシスとセレナを、同一化して見て、無意識に抱きしめようとしてしまった。
彼の無意識下の歯止め。
自分自身への戒め、そんなところだったのかも知れない。
「それはレディに失礼な事を致しました」
シュリは深々と頭を垂れて、イシスに謝罪する。
二人の会話にに、エステルとロイが心配そうに見つめていた。
「シュリ、けーやくっ。するんだろ。さっさとやっちゃえ!!」
ロイが、置かれた椅子の上に立ち、テーブルを前足で、ペチペチと叩く。
「あっ!! でも、ちょっと待った。シュリ」
ロイはシュリに、待ったをかけると、エステルに向かって言った。
イシスの頬が自然と緩み、笑みがこぼれる。
柔らかな聖女の微笑み。
そんな彼女の微笑を見て、シュリがイシスの頭を、わざとクシャクシャと撫でた。
「きゃっ!! 子供扱いはしないで……。私、今日で18歳に成りました。もう、大人の仲間入りです。子供では、ありません」
イシスの意外な反応に、シュリは少し驚いたが、それをおくびにも見せず、イシスの頭から、手を降ろした。
実のところ、彼の《頭を撫でる》といった行動は自分をごまかす為の行動だった。
だが、シュリは自分のその行動の意味すら、理解していなかった。
イシスとセレナを、同一化して見て、無意識に抱きしめようとしてしまった。
彼の無意識下の歯止め。
自分自身への戒め、そんなところだったのかも知れない。
「それはレディに失礼な事を致しました」
シュリは深々と頭を垂れて、イシスに謝罪する。
二人の会話にに、エステルとロイが心配そうに見つめていた。
「シュリ、けーやくっ。するんだろ。さっさとやっちゃえ!!」
ロイが、置かれた椅子の上に立ち、テーブルを前足で、ペチペチと叩く。
「あっ!! でも、ちょっと待った。シュリ」
ロイはシュリに、待ったをかけると、エステルに向かって言った。