恋、来い、請い
「・・・・・・・・・別に良かったのに」
「え?でも・・・」
「いや、やっぱいい。取り消し」
なんだかよく分からないけど取り消された。
「なんで助けた?」
なんでって・・・・
「似てるから?」
「は?」
「実際はなんでだろうね?そこまで一葉に
執着する必要もないのに。」
「あぁそう」
「冗談だってば。
一葉には逃げてほしくなかっただけ。私は中学の間
我慢し続けて、何も言わないまま終わったから
一葉には同じ思いをしてほしくなかった。」
「ましてや親だし?」
「そーそー」
「なんか・・・ありがとな。本当は俺が守ってく
筈なのに」
「男とか女とか、関係ないんじゃなかった?」
「あ・・・・・」
なんか急にホッとした。
とりあえず言うことは言ったんだ。
少なくとも私は・・・・。