恋、来い、請い
「ウチは男だよ!!」
「へぇ。」
男か、へぇ。
え・・・・・?
「男・・・・?一葉が?」
「さっきからそう言ってるだろ?」
「・・・・・・・・・・そっか・・・」
だから胸が・・・・。
「じゃあさ〜・・・言っちゃうけど僕も」
「女、なんだろ?」
「え・・・なんで・・・」
一葉がため息をついた。
「最初からなんとなく分かってた」
こんなに男っぽいのにわかったんだ・・。
「僕は気付かなかった・・・」
「だろうな。可愛いし、ウチ」
「うわ・・・ムカツク・・」
「ウチはオマエがムカツクよ。」
「ねぇー!!一葉ぁ・・・まだー!?」
同じクラスの女子と思われる子の声が聞こえる。
「あっごめん!!」
「じゃあこのことは内緒だぞ?」
「そっちこそ」
バタン・・・・
「なんだ・・・・・・」
一葉も僕と一緒だったんだ。