恋、来い、請い
「あ、でも鞄持ってきてね?」
「え・・・・???」
「さぼろう。んで遊びに行こう」
本当はサボりたくないよ。
成績下がるし、これから自分の面汚しするし。
別にいいんだけど、別に・・・・。
「さ、行こうか?」
優しく手を差し伸べる。
私だったら好きな人に一番やってもらいたいこと。
ずっとずっと考えることさえも
封じ込めていた。
恥ずかしそうに笑う樹ちゃんを見ていたら
好きでもないのに
女の子ってやっぱり可愛いものなんだ
・・・・・・・・・・・・そう思った。