恋、来い、請い
優しく手を引きながら制服で街を歩く。
すれ違う人はみんな振り向く。
私がかっこいいからなのか
樹ちゃんが可愛いからなのか
分からないけど、そんなことよりも
軽く尾行している
一葉のほうが気になった。
「・・・・ちぃくん・・・何処いくの?」
「とりあえず服でも買いに行く?
・・・このままだと補導されるかもだし・・・」
そういうと樹ちゃんが笑った。
その笑ったときとかに赤くなる頬とか
手を繋いでから大人しくなったのとか
そういうのを見て
やっぱり私のことを好きなのかなって。
でもやっぱり何か引っかかって・・・
何?これ・・・・。