恋、来い、請い
初めて一緒に帰る
ドキドキするべきなんだろうけど
私の心臓は違う意味で
ドキドキしていた。
仮って何?
手とか繋いでも言い訳?
何処までしてもいいのかわからない。
今までやってきた些細なことすら
してもいいのか分からない。
「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」
話す内容も分からないまま
本当は自分が曲がる道まで来た。
一葉はそこを反対に曲がる。
「・・・・・・・・・・・・おい・・」
「ん?」
あえて自分の家の
方向じゃないほうに行ったのを見て
一葉は眉をひそめた(多分)
「ここは普通男が女の家まで
送るんじゃないのか?」
「まぁそうだけど・・・・
今位置はは女の子で
私は今、男の子でしょ?」
「いや・・・そうだけどさ・・・」
「一葉は可愛いから
さらわれちゃうよ~?」
「いや、こう見えて力あるから!」
・・・・・・・・・・・あれ
普通に話せてる。