恋、来い、請い

初めて一緒に帰る

ドキドキするべきなんだろうけど

私の心臓は違う意味で

ドキドキしていた。




仮って何?
手とか繋いでも言い訳?

何処までしてもいいのかわからない。
今までやってきた些細なことすら
してもいいのか分からない。


「・・・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・。」


話す内容も分からないまま
本当は自分が曲がる道まで来た。
一葉はそこを反対に曲がる。



「・・・・・・・・・・・・おい・・」
「ん?」

あえて自分の家の
方向じゃないほうに行ったのを見て
一葉は眉をひそめた(多分)


「ここは普通男が女の家まで
送るんじゃないのか?」

「まぁそうだけど・・・・
今位置はは女の子で
私は今、男の子でしょ?」

「いや・・・そうだけどさ・・・」

「一葉は可愛いから
さらわれちゃうよ~?」

「いや、こう見えて力あるから!」






・・・・・・・・・・・あれ

普通に話せてる。
 
< 64 / 197 >

この作品をシェア

pagetop