恋、来い、請い

一葉SIDE


追いかけた。

きっとちーは玄関にいる。







きっと、待っていてくれている。







とにかく走った。
走れば走るほど我に返ってきた。

想いを告げて何をする気だ?
告げることすら決まってないのに。

ウチのことすらも教えていないのに。





足が急に重くなった。










駄目だ。
ちーに会っちゃ駄目だ。
 

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