恋、来い、請い
そしてウチの部屋にウチと一樹。
昔は部屋が同じだったけど
今は二人ともでっかい(はず)だし
一人一部屋。
「・・・・にしても父さんと母さんって兄ちゃんに対して
冷たすぎない?」
「あー昔からだろー?もう気にしてもどうにもなんねーって」
「まぁそうだけどさ・・・」
父さんと母さんはウチが女装まがいな
ことをしているのが気にくわないんだ。
中学3年の頃からあんな感じ。
「それよりなんでオレを此処に呼んだの?」
「あ~そうそう、それ!!・・・・なんだけどさ」
そしてちーのことを色々十分にいや、十二分に話した。
馬鹿にされたこととか
実はそいつは女だったとか
なのにかっこよくてムカツクとか
お試しで付き合ったとか
それで振ったとか。
「・・・・・・・・・うん。」
ずっとしゃべったのはウチだけで
一樹は一人で『うんうん』って言った。
「ちゃんと聴いてたか?」
「や、うん聴いてたよ。しっかりと!!」
「ただ・・・・」
ただ?