恋、来い、請い
「結構濃い人生だなって思っただけ」
濃いってなんだ、濃いって。
これが濃かったらオマエはどれだけ薄い人生送ってるんだ。
・・・・というのは置いといて
深くため息をついてみた。
でも一樹はそれを無視。
「なんかさー兄ちゃんって馬鹿だよね」
無視されたかと思ったため息は
この時に倍になって返ってきた・・・。
「何で振ったの?」
わかんない
見た目も反対だから大丈夫なはずなのに
「じゃあ何でお試しで付き合ったの?」
わかんない
もしかしたらそのときの気分なのかもしれない
「なら何でその子の話するときに楽しそうなの?」
それは――――――・・・・
「・・・楽しそうにしてた?俺・・・」
「してたよ」