%完璧なケータイ小説%
「え?白くないじゃないですか!
大体、この家は、先月建てたばかりですよ!」
「シロアリって、白くないんですよ。
羽ありですからね。
しかも、これ、外来種のアメリカカンザイシロアリだから、
駆除は困難ですよ」
「な、どういう意味ですか?!」
私は、家の設計には詳しいが、
シロアリのことなど詳しくはない。
もちろん、シロアリ防御のための、
薬剤は散布しているし、
カビが生えないよう、毎日掃除も欠かしたことはない。
なのに、なぜ?
嘘でした、とでも言ってくれるのではと期待したが、
彼らの言葉は残酷だった。