%完璧なケータイ小説%

堪忍袋の緒が切れ、ついに俺は怒鳴ってしまった。

くそ、失敗だ。

何回か教師をやってきて、

これが一番まずいとなんとなく悟ってきたのだが。


案の定、子どもたちはしんと静まり返る。

そして、皆、

俺のことなど最初からいなかったかのように目を合わせようとしない。


幼稚園児は、わがままだ。

こちらの要求をすんなり受け入れることなど、まずない。

それでも、手を変え品を変え、

必死に課題をこなさなくてはならない。

それらが全て俺の評価に繋がるからだ。






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